出典:https://eiga.com/movie/21144/gallery/
スタンリー・キューブリック監督の代表作品「時計じかけのオレンジ」を今更ながら観てみました!
この映画、あんまり良い気分になる映画ではないね。
では早速レビューして生きます!
ストーリー
15歳の少年アレックス率いる4人組の非行少年グループが暴力や窃盗などの犯罪を夜な夜な行っていた。
しかし、メンバーのみんなはアレックスに不信感を抱いており、アレックスを倒す計画を練っていたが、アレックスにバレてしまい計画は失敗に終わった。
ある日、メンバーは芸術家の女が住む家に窃盗に入った。アレックスはそこで女を殺してしまうのである。
アレックスは家から逃げようとするも、他のメンバーに裏切られ、彼だけ警察に捕まってしまう。
そして、アレックスは殺人の容疑で懲役14年の刑を受ける。
服役中に、政府がルドヴィコ治療法(犯罪者を心理的治療によって更生させる治療)の被験者を探していた。
この治療の被験者になると刑期が短縮されるのである。
見事にアレックスはルドヴィコ治療法の被験者に選ばれる。
果たして彼はルドヴィコ治療法によって、更生することができるのか・・
感想・レビュー
最低な映画
この映画が面白いと思っている人は神経を疑ったほうがいい。
なぜなら、この映画は狂気以外の何物でもない。
非行少年を主人公に仕立て上げて、最終的には非行少年を応援したくなるような構成。
まともな人間が見ても、治療中のアレックスがかわいそうだと思ってしまう。
性欲、暴力を奪われたアレックスはもはや人間としての欲求のない生き物でしかない。
それはかわいそうに思えてくる。
いや、一度頭を冷やしてみよう。
アレックスの行った行為は許されるものではない。
何もかわいそうだと思う必要もないのである。
しかし、映画の構成上アレックスの行った行為が終盤に向けて薄れていくのである。
これはキューブリック監督のうまいやり口だなと思う。
数人少年グループが悍ましい非行を犯す事件は10年に一度くらい大きなニュースになるが、時計じかけのオレンジから影響を受けた可能性も否定できない。
時計じかけのオレンジはウクライナで実際に起きた非行少年による犯罪ビデオを彷彿させる。
この映画は確実に若年層に悪影響を与える映画だと思う。
容易に名作!オススメの映画!などと言って他者に進めてはいけない作品。
共犯者がのうのうと生きている
アレックス以外のメンバーは捕まらずにのうのうと生きている様も非常に不快である。
日本で言えば、若い時に凶悪犯罪を犯した人が少年法に守られ、成人して普通に生きている様と似ている。
極め付けはアレックス以外のメンバーは警察になっているではないか!
キューブリック監督による少年法の問題性を訴えかけているようにも思えた。
6コマ漫画でネタバレ
ルドヴィコ治療法を受ける!
おわり。
まとめ
不快ではあるものの、映画としては素晴らしい。
心も大きく動かされたので85/100点!
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